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大阪・関西万博の情報をご紹介します。
2025.05.01
大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」にて「EARTHDAY in万博」開催
【EARTHDAY in万博レポート】
ー自然界に学ぶサステナブルな物質循環への挑戦ー
2025年4月22日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場内シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」にて「EARTHDAY in万博」が開催されました。本イベントは地球環境と持続可能な未来について多くの人々が考え、行動を起こすきっかけとなる一日として、国内外から多彩な団体や企業、環境活動家が集まりました。
その中で、ミナミ金属株式会社は、パビリオンのシンボルモニュメント「いのち球」をリサイクル金にて製作した資源循環企業としての視点から、ステージにて河森正治プロデューサーと以下の内容にてディスカッションさせていただきました。
我々はまず自然界の循環モデルに注目しました。森の中では、落ち葉や枯れ枝、動植物の遺骸など一切の“不要物”がダンゴムシやミミズ、微生物といった分解者たちによって分解され、やがて豊かな土壌となり、再び新たな“いのち”を育みます。このプロセスは、余すことなく物質が巡る“完全な物質循環”の理想形です。
これに対し、現代の人間社会では、一度使用された資源が廃棄物となり、その一部が埋立地に送られるなど、まだまだ循環の輪が不完全です。当社は、貴金属リサイクルを中心に、使い終わった製品を回収・分解し、素材ごとに選別、再資源化することで「人工的な物質循環」の確立に挑戦してきました。しかし、この循環は自然界のそれに比べると、まだ“途中経過”であることも正直に伝えました。
登壇では「森のダンゴムシは、不要物を分解し、土へと還すことで新たな生命の基礎を作っている。私たちも、その働きに学びながら、金属やプラスチックなど、人間が使う資源もできる限り無駄なく循環させ、将来的には“廃棄物ゼロ”社会の実現を目指したい」と、自然界と人間社会の架け橋となる未来像をお話ししました。
【弊社提供のいのち球/夜のライトアップ風景】
今回の「EARTHDAY in万博」には、世界自然保護基金(WWF)ジャパンの皆様も参加され、生物多様性の保全や、持続可能な資源管理の重要性について発信されていました。他の参加企業や団体とも活発な意見交換が行われ、私たちミナミ金属も、環境活動に取り組む多様なステークホルダーと連携しながら、より良い未来のためにできることを考える貴重な時間となりました。
今後も、自然界の知恵に学び、人間社会においても“物質がめぐる”本当の循環を目指して、リサイクルの技術や仕組みを磨き続けます。引き続き、皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。